【SHAKEインタビュ-(1/3)】大手企業はWeb3でいつ「本気」を出すの?

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編集部@Tsubasa

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今回から始まる【Web3キーマンを呼べ!】では、SHAKEがSHAKE内外のWEB3キーマンにトレンドやホットトピックについて聞き、発信するインタビュー企画です。

今回の企画では「世界的な大手ゲーム会社はいつ、Web3で本気出すのか?」といった議題で意見をお伺いします。

初回はSHAKEの代表であるゲーム業界歴25年の椎野氏とWeb3コンサルからWEB3の知見を持つ原島氏に聞いていきます。(全3回で週次公開予定です)

椎野氏と原島氏の自己紹介とSHAKEでの役割

椎野氏の自己紹介

ーまずは椎野さんの自己紹介とSHAKEでの役割についてお伺いできますか?

 

椎野氏
新卒でセガに入社し、インターネット黎明期からDreamcastのオンラインゲーム開発など、ネットワークゲーム中心にプロデュースしていました。その後、セガネットワークスでソーシャルゲームの事業部門を担当し、ヤフーでゲームパブリッシングのサービスマネージャーを務め、その後、ネットマーブルで日本のIPを使用したゲーム事業を推進、アニメから新規IPを立ち上げるような動きをしていました。自分は2017年くらいからブロックチェーン関連に入ったのですが、2021年、Axie Infinityというより韓国でのMir4のブレイクをきっかけに2022年にYGGJapanを設立する形で本格的に動き出しました。

 

ーインターネット初期からオンラインゲーム畑一筋だったのですね!ではSHAKEでの役割をお願いします。

 

椎野氏
SHAKEでは、YGG Japanを推進することが重要な事業のひとつなのですが、YGG JAPANとして日本のユーザーが「当たり前のようにWEB3ゲームをプレイする時代」を作るという目的を達成したいと考えています。

 

ーなるほど。日本でのWeb3ゲーム普及状況から考えると、これからが本番という感じですね。

 

椎野氏
そのためにはユーザーをどう集めるか、集めたユーザーにどのようなゲームをプレイしてもらえるか、の両方を同時に解決する必要があります僕はどちらかというと、いままでゲーム供給メインでしたが、YGGJapanの全体を見ると、その両方をどういうバランスで進めるか考えているところですね。

 

ーありがとうございます!

原島氏の自己紹介

ーでは続いて、原島さんの自己紹介とSHAKEの役割をお伺いしていいですか?

 

原島氏
はい。わかりました。私はもともとは様々な企業の経営サポートを行っており、2016年にブロックチェーンに興味を持ちました。最初はトークンの購入から始まり、2018年から本格的にブロックチェーン業界に進出しましたね。おもにWeb3系のコンサルティング業務を中心に活動しています。

 

ー2018年からブロックチェーン業界に入り、おもにWEB3系のコンサルをされているんですね。

 

原島氏
YGGJやSHAKEではビジネスディベロップメントを担当し、エンターテインメントに関連する様々なリソースを掛け合わせて、ビジネスを生み出す役割を担っています。

 

ーなるほど。SHAKEでは事業構築を担っていらっしゃるんですね。お二人ともありがとうございました!

大手企業はWeb3でいつ「本気」を出すの?

ではここからは2023年11月現在の、「大手企業のWeb3参戦状況と戦略のトレンド」についてお話をお伺いできたらと思います。

原島氏のWEB3コンサル目線からの意見

ーまず、原島さん、WEB3系コンサルの視点から思うことをお聞かせいただけますか?

 

原島氏
2022年にWeb3という言葉自体が注目を浴び、試しに仕込んだ案件が少しずつ世に出てきた、という状況ですね。ただ、クリプト冬の時代と相まって盛り上がりが限定的なので、追加投資すべきか見極めを行なっているといった感じでしょうか。

 

ーなるほど。確かに現状の市況だと悩む企業も多そうですね。

 

原島氏
GAFAの時も同じような状況があり、国内企業が慎重に動いていたら海外勢に一気にやられたので、特に資金を持っている企業はさまざまな形でリスクコントロールしながら大型の推進体制を構築し始めていますね。出過ぎた行動で当局に刺されたり、ユーザーからの批判が大きくならないよう、細心の注意を払う必要がありますからね。

 

ーありがとうございます!本格的な波が来る前に整えておきたい企業が多いといった印象ですね。

 

原島氏
はい、特に最近ビットコインの価格が大きく上がっており、中期トレンドで潮目が変わった感が出てきたので、グローバルでは雪解けを想定した動きが活発化しています。少しでも早く事業化を進めることが、今は一番大切だと思います。

椎野氏のコンテンツ目線からの意見

ー椎野さんから見て、ゲーム業界的にはどのような状況でしょうか。

 

椎野氏
大手は経営レイヤーと現場のプロデューサー間でギャップがまだある状況です。現場は新しいことが好きなのでやりたいのですが、「X to Earn」でゲーム性にノイズが入ることを嫌うゲームファンも多いので、経営的にフルコミットという会社はまだないと思います最近ではAIも出てきたので、そちらに資源を寄せている会社も多いですし。ですので、ゲームで月商30億円を超える規模の成功事例が出るまでは、しばらくこのままな気もしますね。

 

ーなるほど。確かにそんな印象がありますね。

 

椎野氏
一方、国内ソーシャルゲームマーケットは相当傷んできています。大きな投資をしても、新しいコンテンツはほとんど売れません。そんな中、投資規模も抑えられ、外部からの資金調達の可能性もあるWeb3ゲームに可能性を見出しているソ―シャルゲーム会社は多い印象です。ただ、Web3ゲームへの投資も現状は低調なので、ある程度、資金余力のある会社が自己完結前提で速度感を増していると。でも、パズドラやモンストのように、この中から次の時代を作るWeb3ゲームがいくつか出てくる予感もしています。

 

ーそこはソーシャルゲームの時と同じなのですね。

 

椎野氏
そうですね。順当な流れでは、市場開拓するアーリーアダプターの会社が2024年中にスマッシュヒットを作り、その事例をみてIPを乗せた大型ゲームが2026年までに出てくるという構図になると思います。しかし、国内よりも中国や韓国産のWeb3ゲームが日本をターゲットに作り込んでおり、 日本のゲームが国内市場を取れるかは心配です。

 

なるほど、波の来る前に用意していた会社が大きい市場をもっていきそうですね。グローバルのトレンドはいかがですか?

 

椎野氏
Axie Infinityの成功事例をベースにVCから大型投資を得たゲーム案件が、今年に入り追加調達に失敗して暗礁に乗り上げたという話をよく聞きます。なので、調達に関してはかなり慎重に戦略を立てる必要があるでしょうね。これまでのような単体ゲームの大型調達はかなり厳しいと。また、ゲーム性的に「Web3ゲーム=金儲けゲーム」みたいに見られている風潮を変えるゲームが求められていると思います。手法はいくつかありますが、いずれにせよ明確な成功事例が生まれれば、国内の雰囲気も変わってくると思います。

 

ーなるほど。確かに「ゲームを楽しむ」という文脈を取り込むWeb3ゲームの発明が待たれているという状況ですね。

大手企業のWeb3参戦状況と戦略のトレンド|対談まとめ

今回は、椎野氏と原島氏に「Web3業界への大手企業の参戦理由と戦略」というテーマに沿ってお話を聞きました。

すでに第二回、第三回も収録済みなので、次回もお楽しみに!ありがとうございました!

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編集部@Tsubasa

2022年までメディアのライターとして4年間従事。子供のころからゲームに触れ、最近はRTAに鬼ハマり中。現在はさまざまなBCGをプレイして興味を持つ。大衆にBCGの概要や良さをゲーマー視点で伝えたいと思いjoin。GabeeTownでは編集者として記事執筆を主にしている。


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